まず Russell 関係。Wahl 論文は、the Gray's Elegy Argument 関係。

  • R. K. Perkins, Jr.  “Russell, Frege, and the “Meaning” of the Theory of Descriptions (or): Did Russell Know His Frege?,” in: Journal of the History of Philosophy, vol. 20, no. 4, 1982
  • Russell Wahl  “Russell's Theory of Meaning and Denotation and “On Denoting”,” in: Journal of the History of Philosophy, vol. 31, no. 1, 1993
  • Paolo Dau  “Russell's First Theory of Denoting and Quantification,” in: Notre Dame Journal of Formal Logic, vol. 27, no. 1, 1986
  • 宮本鐵之助  「還元可能性の公理 (The Asiom of Reducibility) に就いて」、『哲学雑誌』、第425号、1922年
  • 同上    「還元可能性の公理 (The Asiom of Reducibility) に就いて (承前) 」、『哲学雑誌』、第428号、1922年
  • 同上    「還元可能性の公理 (The Asiom of Reducibility) に就いて (承前) 」、『哲学雑誌』、第429号、1922年


次に Frege 関係。Mendelsohn 論文は、Kremer 論文への批判。

  • Michael Kremer  “Frege's Theory of Number and the Distinction between Function and Object,” in: Philosophical Studies, vol. 47, no. 3, 1985
  • Richard L. Mendelsohn  “On an Alleged Problem for Frege's Account of Number,” in: Philosophical Studies, vol. 56, no. 2, 1989


最後に Carnap 関係。

  • Abraham D. Stone  “On the Sources and Implications of Carnap's Der Raum,” in: Studies in History and Philosophy of Science Part A, vol. 41, no. 1, 2010


PS
先日入手し、拝読しました次の論文の内容を、この日記で後日、記すことができればと考えています。

  • Paolo Dau  “The Complex Matter of Denoting,” in: Analysis, vol. 45, no. 4, 1985

この論文は the Gray's Elegy Argument に関する論文です。この Argument で鍵となる denoting complex について、大切なことを述べているように私には感じられました。但し、この論文は、深く透徹した哲学的思索を思う存分展開してみせている、というようなものでは決してありません。この点は、著者の Dau さんにも同意していただけるものと思います。時代を画する画期的論文という訳ではありませんが、基本的なことをきちんと確認しようとの意志が感じられる論文です。可能ならば、自分の勉強のためにも、この論文の内容をこの日記でまとめてみたいと考えております。
おやすみなさい。