最近入手した文献の名前を掲げます。
まず Frege 関係。
- 大西琢朗 「概念記法と概念形成」、京都大学大学院文学研究科21世紀COEプログラム「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」編、『人文知の新たな総合に向けて 第5回報告書 上巻』、京都大学大学院文学研究科21世紀COEプログラム「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」発行、2007年
- 久木田水生 「フレーゲの論理主義再考」、京都大学大学院文学研究科21世紀COEプログラム「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」編、『人文知の新たな総合に向けて 第5回報告書 上巻』、京都大学大学院文学研究科21世紀COEプログラム「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」発行、2007年
- Robin Jeshion “Frege's Notions of Self-Evidence,” in: Mind, vol. 110, no. 440, 2001
- Ditto “Frege: Evidence for Self-Evidence,” in: Mind, vol. 113, no. 449, 2004
大西先生の論文は Fregean Thought の decomposition だとか、D. Macbeth さんの話などみたいです。
久木田先生の論文は、この間、net から DL させていただきましたが、念のため print 版も copy して入手致しました。
Jeshion 論文二つはまだ読んでいませんが、もしかすると、久木田先生の論文とは異なる立場に立つ論文かもしれず、複眼的に事態を捉えたく思い、入手しました。
次に Russell 関係。
- Allen P. Hazen “A “Constructive” Proper Extension of Ramified Type Theory (The Logic of Principia Mathematica, Second Edition, Appendix B),” in Godehard Link ed., One Hundred Years of Russell's Paradox: Mathematics, Logic, Philosophy, Walter de Gruyter, De Gruyter Series in Logic and its Applications, vol. 6, 2004
続いて Lambda Calculus 関係。
- Alonzo Church and J. B. Rosser “Some Properties of Conversion,” in: Transactions of the American Mathematical Society, vol. 39, no. 3, 1936
- 高橋正子 (Takahashi Masako) “Parallel Reductions in λ-Calculus,” 『数理解析研究所講究録』、京都大学数理解析研究所、625巻、1987年
- 同上 「スコット理論」、『情報処理』、20巻、11号、1979年
- 西崎真也 「λ計算の美しさ 合流性定理」、数学書房編集部編、『この定理が美しい』、数学書房、2009年
その他に、
- Thierry Libert More Studies on the Axiom of Comprehension, Ph. D. Thesis, 2004.
そして新刊書、復刊書を購入。
- 竹内外史、八杉満利子 『証明論入門』、復刊、共立出版、2010年 (改題版1988年)
- 森田邦久 『理系人に役立つ科学哲学』、化学同人、2010年
- 中野茂男 『現代数学への道』、ちくま学芸文庫、筑摩書房、2010年 (原著1973年)
森田先生の本はとてもわかりやすそうです。イラストや図が豊富で、point となる主張が一目瞭然となるように box に入れられて提示されており、すごく勉強になりそうです。
最後に古書。
古書店でたまたま見かけて入手。以前、私はこの本を持っていました。その後、古書店に売り払ってしまいました。持っていた頃は、時々中をのぞいてはところどころ拾い読みしていたものです。手放してしまった後、そのうち保存状態のよいものを古書店で見かけたら購入し直そうと思っていました。久し振りの再会でうれしいです。何だか懐かしいです。当時も今も読んでみたところでよくわかりませんが…。でも何か魅かれるものがあります。何故だかよくわかりません。この本を手に取ると、複雑な気分になります。Positive な気分と negative な気分がない交ぜになって湧き上がってきます。どう説明したらよいのか、うまく言うことができません。