Original ''Über Sinn und Bedeutung''

  • Gottlob Frege  》Über Sinn und Bedeutung《, in: Zeitschrift für Philosophie und philosophische Kritik, Bd. 100, 1892

Frege の有名な論文を、元々掲載された雑誌から原寸大で copy して入手。今回初めてこの雑誌を手に取り、初めて上記論文の original な姿を見る。「これがそうなんだ」と、軽い感慨を抱く。
雑誌全文が亀甲文字で印刷されていて、何だか物々しい。そして雑誌の判型が思ったよりも小さいことに、ちょっと驚く。雑誌の1ページが大体B6縦サイズ。見開きにしてB5横サイズ。1ページ分が和書のいわゆる選書サイズという感じ。とても小型な感じで、今どきの大判の journal に慣れているためか、随分小さく感じる。Frege の上記論文は、この号の2番目の論文として掲載されている。

なお、copy した後で気が付いたのですが、上記の論文は、その original の状態のまま、net 上でも全文を誰でも無料で閲覧できることを知る。ドイツ語の Wikipedia の項目'Über Sinn und Bedeutung' をご覧下さい。DjVu 方式の画像で見ることができます。(2011年2月11日現在) ただし、この画像はちょっと不恰好です。上手に scan されていない。何だかつり合いが悪く不均等で、見た目が良くないですね。本物の持つ雰囲気が全く伝わってこない。やっぱり、現物で論文を見た方がいいです。気軽に自宅の PC から見れるというのはいいことですが、一応の内容が確認できるというまでで、現地に行ってみなければわからないことがあるのとちょうど同じように、この画像からは「これがそうなんだ」という感慨を抱くことは、少なくとも私にはありそうにないです。もちろん皆のために Frege の有名なこの論文をわざわざ scan して net 上に up していただいた volunteer の方には、その労を多としなければなりません。しかしそれはそれとして、何だが現物の方が圧倒的に迫力があったのは、確かです。