トゥールミン、ジャニク、『ウィトゲンシュタインのウィーン』、平凡社ライブラリー版は、これで購入したのは3冊目です。TBSブリタニカ版も持っているので全部合わせると4冊も持っていることになる。随分持っていますね。持ち過ぎですね。今回復刊された平凡社ライブラリー版は、以前の平凡社ライブラリー版と比べて本の重さが結構軽くなっている。紙質も柔らかくなっている。前と比べて持ち運びに便利で、電車の中で読むのに都合がよさそうだったから購入しました。著者や訳者の先生方には申し訳ないのですが、正直に言いますと、この本はところどころ拾い読みしただけで、通して読んでいません。すみません。またそのうち読みます。なんにしろ面白いことは確かで勉強になります。

Karl Kraus を特集している岩波の『思想』を購入しましたが、トゥールミン、ジャニクの『ウィトゲンシュタインのウィーン』を読んだ方ならお分かりのように、Wittgenstein は Kraus から大きな影響を受けているようで、そのような訳でこの『思想』を入手しました。Kraus については、実は私はよく知らないのですが、彼は偽善と虚飾をひどく嫌い、aphorism などを使って、当時の Wien の皮相な政治や文化を痛罵し続けたようです。謹厳実直な Wittgenstein に合っていますね。周知の通り aphorism という表現形式は Tractatus で採られています。Kraus は 男性同士の同性愛に寛容だったようですが、これも Wittgenstein の性向に合っています。Kraus については今後学んで行きたいです。