Frege の本は、既に持っているが、予備として保存用のために、もう一つ購入しておかなければならないと以前から思っていた。という訳で入手。
水本先生の本のあとがき終り部分を読むと、面白いことが書いてある。Turing は Wittgenstein の講義に出たことがありました。詳細については知らないのですが、そのような事実があったことは、私も一応知っておりました。ところで Turing の詳細な伝記を書いたことで有名な Andrew Hodges 先生に水本先生が、Wittgenstein による Turing への影響を、今年 (2012年), 質問をされたことがあったそうです。しかし意外なことに、Hodges 先生は水本先生に質問されるまで、Turing が Wittgenstein の講義に出ていた事実をご存じなかったそうです。そんなことがあるんですね。
『哲学の挑戦』は、次の論文が載っているので購入しました。飯田隆、「複数論理と日本語意味論」。後日、飯田先生の論文だけを copy するという手もありましたが、面倒なので、本を丸ごと購入。
『ファーラービーの哲学』は、Turkish からの翻訳。西欧の論理学史に興味がある者としては、Al-Farabi には興味を覚えます。なかなか Al-Farabi の論理学まで学んでいる余裕がないので、気軽に読めるこのような本はとても助かります。巻末の Al-Farabi 原典所在地目録や、研究文献目録などは、基本情報として貴重と思われます。訳者の情熱により世に出た本のようで、頭が下がります。
足立先生の本では、数学的帰納法の歴史、数学における記号の歴史、Fermat's Last Theorem の証明の歴史、Descartes, Pascal, Euler の話が出ています。