昨日今日とばたばたしていたので、疲れているから手短に記すことにする。

  • 岡本賢吾 「算術の言語から概念記法へ(1) −フレーゲの初期の体系をめぐって−」

とても興味深そうだ。最近の『科学哲学』や『思想』に掲載された岡本さんの論文を読み直しつつこちらも読めば、より深く概念記法が理解できそうだ。

  • Cora Diamond ‘What Does a Concept Script Do?’

かなり前にぱらぱらと見た限りでcopyも取らず、読まずにいた。Fregeの概念記法ものを最近集めているので今回入手。

  • 武笠行雄 「フレーゲに於ける記号言語と予備学」

こちらもかなり前に読んだきり、内容をすっかり忘れている。しかも紛失したか廃棄したかで現物が手元になかった。武笠先生、済みません。

  • 斉藤健 「数学の哲学におけるシャピロの構造主義

シャピロの構造主義を日本語で論じている文をあまり見たことがないので入手。

  • 藁谷敏晴 「伝統的存在論とその論理構造」

アリストテレスに由来する伝統的存在論とLesniewskiのOntologyとの親近性を示しています。

これはわかりやすそうな論文です。とはいえある程度それなりにむずかしいのでしょうが…。この高橋さんはあの高橋さんでしょうか? 最近靖国問題の本をいくつかものされている? よく調べていないのですがそれっぽい気がします。BachelardやDerridaへの言及も見られますので。しかしBar-HillelやRussell, Frege, Weylにも多数言及されていて、今のような時事的・時局的発言をされる前の、純粋にacademicな研究のようです。と言ってももしかすると先生は当時から既に時局にcommitするような行動をおこされていたのかもしれません。そのへんは存じ上げておりません。