19世紀末から20世紀初頭にかけて,ネオ・ロマン主義表現主義などの文化運動は,知の新しい形態を求めて大学の学問に鋭く対立した.ウェーバーの講演「職業としての学問」は,このような状況下でなされた.本書は,彼の学問論と人間関係を軸に,詩人・芸術家・文筆家・出版者の織りなす知識社会のパノラマを生き生きと描く.

Carnapの生きた時代と当時の思潮を知る上で、とても参考になる。WeberとCarnapもある意味でつながっていることがわかる。この本はWeberにとっての『ウィトゲンシュタインのウィーン』であろう。Carnapにもこのような本が書かれねばならない。おそらくCarnapとはRomanticismとModernismの結合なのである。その意味で、「神話と科学」とは、Carnapにも当てはまるのではなかろうか。大変啓発的な本だ。とにかく考え語られなければならないことが多過ぎる…。