英語文献
- Wolfgang Carl Frege's Theory of Sense and Reference: Its Origin and Scope, Cambridge University Press, Modern European Philosophy Series, 1994
- Kenneth Russell Olson ''Chapter 4 The Two and the Many,'' in his An Essay on Facts, Center for the Study of Language and Information, CSLI Lecture Notes, 1987
- Toshiharu Waragai ''The Notion of Logical Rejection and a Proof of L-Decidability [sic] of the Classical Propositional Logic,'' in: 『哲学』、慶應義塾大学、第66集, 1977年
- Ditto ''A Remark on the Semantic Category of the Lukasiewicz Rejection-Symbol: Addendum to "The Notion of Rejection and a Proof of L-Completeness of the Two-Valued Logic",'' in: 『哲学』、慶應義塾大学、第67集, 1978年
- Ditto ''Ontology as a Natural Extension of Predicate Calculus with Identity Equipped with Description,'' in: Annals of the Japan Association for Philosophy of Science, vol. 7, no. 5, 1990
- Ditto ''On Understanding the Axiom of Lesniewski′s Ontology,'' in: 『東京工業大学 人文論叢』、第21号、1995年
和文献
- 中川純男、田子山和歌子、金子善彦編 『西洋思想における「個」の概念』、慶應義塾大学出版会、2011年
- 藁谷敏晴 「レシニェフスキー存在論とラッセルの記述理論」、『科学基礎論研究』、第20巻、第3号、1991年
- 足立恒雄 「フレーゲ、デデキント、ペアノを読む 現代における算術の成立、第1回 いわゆる「ペアノの公理系」について」、『数学セミナー』、2011年4月号
- 門脇俊介 「ハイデガーと分析哲学」、『破壊と構築 ハイデガー哲学の二つの位相』、東京大学出版会、2010年
- 藤岡靖洋 『コルトレーン ジャズの殉教者』、岩波新書、新赤版 1303、岩波書店、2011年
Olson さんの Chapter 4 では Frege の Sinn und Bedeutung の話と Slingshot Argument の話が出てきます。
『西洋思想における「個」の概念』には、藁谷先生の論文が2本「論理的存在論について」、「三段論法における単称命題の特殊性に関するライプニッツの要請について」含まれています。上記の藁谷先生の論文のうち、''Ontology as a …,'' ''On Understanding …,'' 「レシニェフスキー存在論とラッセルの記述理論」、「論理的存在論について」は、極めて興味深いです。恐らく非常に重要な結果が記されていると思います。後日じっくり読みたいです。読む時間が取れるかどうか、少し疑問ではあるのですが…。
門脇先生の論考 (の一部分) では、Carnap と Heidegger が、ある哲学上の見解に関して共に同意見を持っていたことが記されています。この二人は敵対ばかりしているものと感じていましたが、同じ意見を共有している部分もあったようで意外に思われます。二人が何に同意見であったのかは、この日記の2010年12月1日の項目 'Carnap and Heidegger Agreed on Some Points of a Philosophical Discussion' において、簡単に記しています。