洋書

  • Scott Soames  The Analytic Tradition in Philosophy, Volume 1: The Founding Giants, Princeton University Press, 2014
  • Scott Soames  Analytic Philosophy in America: And Other Historical and Contemporary Essays, Princeton University Press, 2014
  • Joseph Almog  Referential Mechanics: Direct Reference and the Foundations of Semantics, Oxford University Press, 2014
  • Terence Parsons  Articulating Medieval Logic, Oxford University Press, 2014
  • E. P. Bos ed.  Medieval Supposition Theory Revisited, Brill, 2013
  • Anna Horská  Where is the Gödel-Point Hiding: Gentzen's Consistency Proof of 1936 and His Representation of Constructive Ordinals, Springer, SpringerBriefs in Philosophy, 2014

Bos 先生編集の Medieval Supposition Theory Revisited は、paper ながら、ものすごく高い本だった。私が買ったときは2万円以上かかった。Paper でこの値段は、普通ない。もちろん、先生方が一生懸命お書きになられた論文が載っているのだろうから、それだけの価値はあるのだろうけれど。購入してから本の奥付を見ると、これは次の journal を一つにまとめて書籍化したもののようです。

  • Vivarium, vol. 51, nos. 1-4, 2013.

購入前に出版社の home page で見ると、journal の特集を書籍化したものだなんて、一言も書かれていなかったように思うのだけれど、買ってから journal を本にしたものだとわかる。この方面の専門家ではない方は、非常に高い本なので購入は見合わせて、journal を check された方が倹約できるかもしれません。それからでも遅くはない。もちろん専門家の方は、有無を言わさず即購入された方がよいと感じますが。(私はこの方面の専門家ではないのですが、興味があったので買いました。)


和書

  • ジャック・ブーヴレス  『規則の力 ウィトゲンシュタインと必然性の発明』、中川大、村上友一訳、叢書・ウニベルシタス 1008, 法政大学出版局、2014年
  • 藤川直也  『名前に何の意味があるのか 固有名の哲学』、勁草書房、2014年


和雑誌

  • 『科学基礎論研究』、第41巻、第1号、2013年
  • 秋吉亮太、高橋優太  「ゲンツェンを読む 三つの無矛盾性証明の統一的解釈」
  • 野村恭史  「『数学の原理』におけるラッセルのパラドクスとクラスの理論」
  • 佐金武  「ソクラテスについての真理 現在主義と基礎づけの問題」
  • 渕野昌  「[[[不完全性定理に挑む]に挑む]に挑む] ゲーデル (著), 林晋、八杉満利子 (解説、翻訳): ゲーデル 不完全性定理、田中一之 (著): ゲーデルに挑む 証明不可能なことの証明 書評」

渕野先生の書評は、岩波文庫の Gödel 本と、田中先生の Gödel 論文の解説書に関するものです。非常に辛口に評されていて、とても興味深いです。岩波文庫の Gödel 本と、田中先生の Gödel 論文解説書を、距離を持って批判的に読みたい方は、この渕野先生の書評は目を通しておいた方がよいかもしれません。(私はまだちらっと中を見ただけです。本日の日記の初めでも述べたように、今精神的にまいっているので、全然読めない。)