書籍
- Stephan Krämer On What There Is For Things To Be: Ontological Commitment and Second-Order Quantification, Vittorio Klostermann, Studies in Theoretical Philosophy, vol. 1, 2014,
- Penelope Rush ed. The Metaphysics of Logic, Cambridge University Press, 2014,
- Jaroslav Peregrin Inferentialism: Why Rules Matter, Palgrave Macmillan, 2014,
- Franz Prihonsky The New Anti-Kant, Sandra Lapointe and Clinton Tolley eds., Palgrave Macmillan, History of Analytic Philosophy Series, 2014,
- Murray G. Murphey C. I. Lewis: The Last Great Pragmatist, State University of New York Press, SUNY Series in Philosophy, 2005,
- R. M. セインズブリー 『パラドックスの哲学』、一ノ瀬正樹訳、勁草書房、1993年 (古書)
1本目の Krämer 先生のご高著は、大体次のような問題が検討されています。すなわち、「このビールは冷たい」と言う時、ビールとされるものがあり、冷たくなっているものがあるとともに、冷たいというあり方があるのだろうか。それとも、冷たいというあり方があるというよりも、冷たいという性質、属性があるのだろうか。冷たくなっているあり方、冷たくなっているありさまとは、冷たいという性質、属性のことだろうか。
そこで、先生のご高著の題名は、おおよそ次のような感じで訳せばよろしいでしょうか。『ものがどのようなものとしてあるのかについて』、あるいは『なにかがどのようなものとしてあるのかについて』、または『ものにとって、そのようにあることについて』、それとも『ものにとって、そうであるようにあることについて』、さらには『ものがしかじかである際の、そのしかじかがあることについて』。どれが一番よいのか、あるいは他にもっとよい訳があるのかもしれませんが、どうもしっくりした訳が私には今すぐは思いつきません。
Murphey 先生の本は、以前手に取って中を見てみたことがある。その時「この本はちょっとほしいな」と思ったのですが、思っただけで、それっきりになっておりましたところ、先日、この本がまだ新刊扱いで入手できると知り、それで購入することにしました。C. I. Lewis さんの伝記本と言えば、たぶんこれぐらいしかないように思いますので、少し貴重な本だと思います。私は Lewis さんの logic に若干興味がありますので、この本で logic が扱われている二つの chapters だけでも、そのうち読んでみたいと思っております。
Sainsbury 先生の邦訳書は持っておりませんでしたが、時々中を拾い読みさせてもらっておりました。この本はまだ新刊扱いで入手できるようですし、古書店でも時たま見かけていたのですが、なぜだか購入しておりませんでした。原書の英語版は、既に第3版ぐらいを重ねて改訂が幾度か繰り返されているので、1st ed. からの邦訳書の購入は控えていたのかもしれません。しかし、今回、結構安価で保存状態もまずよい本を古書店で見かけましたので、そのまま購入に至りました。
論文等
- Joongol Kim ''A Logical Foundation of Arithmetic,'' forthcoming in Studia Logica, Preprint Version,
次の PR 誌に掲載されている
- 『未来』、小特集 丸山眞男生誕百年、no. 577, 2014年10月号、
以下の論考を入手。
出版社の PR 誌については、店頭にあるものを手に取って気に入ればいただいて帰るのですが、上記『未来』の10月号は、まったく気が付かなかった。それで店頭にはもうないようなので、しかも出版社から取り寄せるのも面倒だから、copy させてもらいました。
