Wittgenstein and L'Art brut

先日、次の本を購入し、 星川啓慈 『宗教哲学論考 ウィトゲンシュタイン・脳科学・シュッツ』、明石書店、2017年 その第1章、「ノルウェーにあるウィトゲンシュタインの「小屋」の跡に立って」を読みました。そこでちょっと感じたことを記します。 星川先生…

 A Housewife is Arrested on a Charge of Doing Household Chores. This is Because Her Actions are Violation of the Peace Preservation Law (Chian Iji Hou). It's No Joke, But a True Story.

数か月前に次の本が出ました。 内田博文 『治安維持法の教訓 権利運動の制限と憲法改正』、みすず書房、2016年。 購入して拝読したいと思いましたが、最近この日記で記しているように、私はここのところ精神が極度の抑鬱状態にあり、本書を読めば、治安維持…

洋書 Philip A Ebert and Marcus Rossberg eds. Abstractionism: Essays in Philosophy of Mathematics, Oxford University Press, 2016 Paolo Mancosu Abstraction and Infinity, Oxford University Press, 2016 Hartry Field Science without Numbers, Sec…

A Housewife is Arrested on a Charge of Doing Household Chores.

現在、心の病院に通院中です。前よりましになってきましたが、不安定です。勉強が進みません。語学を少しずつ、やり続けているという状態です。

 精神医学関係

最近入手した文献の名前を記します。途中から精神医学に関係してくる文献をいくつか掲げます。心が疲れている人がいましたら、その疲れに対し、参考になりそうな文献です。よろしければご覧ください。たぶんお役にたてると思います。 和書 三島憲一 『ニーチ…

入手文献: 精神医学関係

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。以前から述べておりますとおり、ここのところ、精神的に抑鬱的状態にあります。しかし、段々上向きになってきました。現状を打開すべく、いろいろと動き回り、状況に変化を持たせようとし…

 Why Contraction-Free Logics Aren't Convenient for Most of Us?

(最近、精神的に疲労困憊し、しばらく寝込んでしまいました。不安を和らげる薬を生れてはじめて飲んで、心を落ち着かせようとしているところです。以下に掲げる文章は、寝込んでしまう前に大部分を書きました。ただし心穏やかでない時期に書いておりますので…

書籍 荒畑靖宏、山田圭一、古田徹也編 『これからのウィトゲンシュタイン 刷新と応用のための14篇』、リベルタス学術叢書 第5巻、リベルタス出版、2016年 この本の序論の最後には、編者の三人の先生方によって次のように書かれています。「わが国におけるウ…

Why Contraction-Free Logics Aren’t Convenient for Most of Us?

精神的に疲労困憊してしまい、数日間寝込んでしまいました。 病院へ行き、初めて心に働く薬と入眠導入剤をもらって飲みました。 怖い思いがフラッシュ・バックするように心のなかを去来し、思わず顔をしかめて振り払おうとしてしまいます。 何とか起き上がる…

 Interphotographicality*1

ここ最近、とても stressful な日々を送っており、勉強がほとんど進みません。ですが、哲学や論理学の話そのものではないものの、関連する少し面白い話をこの前に読みましたので、今日はそれを紹介してみることに致します。以下では哲学的な議論を展開するの…

Journal定期購読している journal の hard copy が郵便受けに届く。 Philosophia Mathematica, vol. 24, no. 3, 2016 書評以外の内容は次の通りです。 Tim Button and Sean Walsh ''Structure and Categoricity: Determinacy of Reference and Truth Value i…

Interphotographicality

ここ最近、非常に気が滅入っています。うんざりすることが多く、極めて stressful な日々を送っています。人生でも指折りの stressful な日々です。10年ぐらい前にも、かなりがっくりくることがありましたが、今回はそれ以上で、とても嫌な考えが頭の中をひ…

 Habermas, Weber, and Beethoven

前回の日記の冒頭でも述べましたとおり、このところずっと嵐に見舞われていて、日記を書くことのできるような心境ではありません。今日はそんな日々でも記すことのできる簡単な事柄を書きます。 先日書店で次の新刊を手に取って眺めていました。 エルンスト…

洋書 Graham Priest Towards Non-Being, 2nd ed., Oxford University Press, 2016 Catarina Dutilh Novaes and Stephen Read eds. The Cambridge Companion to Medieval Logic, Cambridge University Press, Cambridge Companions to Philosophy, 2016 洋雑…

洋書 Monika Gruber Alfred Tarski and the ''Concept of Truth in Formalized Languages'': A Running Commentary with Consideration of the Polish Original and the German Translation, Springer, Logic, Epistemology, and the Unity of Science, vol.…

入手文献

ここのところ、身辺の周辺が嵐に見舞われています。 10年間に一度あるかないかという激しいものです。 この嵐はまだまだ続きそうです。 そのため勉強が思うように進みません。 しかし怠るわけにはいかないので、可能な時はなんとか少しでも前進し、無理な場…

 Prime Minister Takashi Hara Is a Scary Man, for He Paved the Way to the Maintenance of the Public Order.

「平民宰相」という catch phrase から、以前に私はてっきり原敬元首相は、平民の気持ちがわかる、平民の味方だったのだろうと、勝手に感じていたのですが、調べてみると、どうもそうではないらしいことがわかり、一年半ほど前にこの日記で、そのことを報告…

洋書 Leon Horsten and Philip Welch eds. Gödel's Disjunction: The Scope and Limits of Mathematical Knowledge, Oxford University Press, 2016 André Gallois The Metaphysics of Identity, Routledge, New Problems of Philosophy Series, 2016 Journa…

 If W. V. Quine Had Not Existed, Daniel Dennett Would Have Become a Sculptor.

先日、次の文章を copy して読んでみた。 Daniel Dennett ''Quine in My Life,'' in: American Philosophical Quarterly, vol. 48, no. 3, 2011, Special Issue: W. V. Quine Centennial. Dennett さんと Quine さんとの関わりを記した文章です。ちょっぴり…

和書等 飯田隆 『規則と意味のパラドックス』、ちくま学芸文庫 イ-59-1, 筑摩書房、2016年 鈴木真治 『巨大数』、岩波科学ライブラリー 253, 岩波書店、2016年 『現代思想』、2016年10月臨時増刊号、vol. 44-18, 総特集=未解決問題集: リーマン予想、ABC 予…

 The Final Moment of Lesniewski's Life

先日、次の本を古書で購入しました。 Denis Miéville Un développement des systèmes logiques de Stanislaw Leśniewski: Protothétique, Ontologie, Méréologie, Peter Lang, Europäische Hochschulschriften = Publications Universitaires Européennes = …

和書 デイヴィッド・ルイス 『世界の複数性について』、出口康夫監訳、佐金武、小山虎、海田大輔、山口尚訳、名古屋大学出版会、2016年 東雅夫、下楠昌哉編 『幻想と怪奇の英文学II 増殖進化編』、春風社、2016年 齋藤純生 『洋書流通と翻訳出版の世界』、創…

 A Simple Argument Knocking Down Marxism at a Blow.

(まず最初に、本日の日記で間違ったことを書いておりましたらすみません。あらかじめお詫び申し上げます。以下では Marxism の話などが出てきますが、私は Marxism に無知であり、その主義を支持しているわけでもなく、それに反対しているわけでもありません…

洋書 Denis Miéville Un développement des systèmes logiques de Stanislaw Leśniewski: Protothétique, Ontologie, Méréologie, Peter Lang, Europäische Hochschulschriften = Publications Universitaires Européennes = European University Studies, S…

 Professor Jyuichi Katsura, an Eminent Cartesian Scholar, Meets American Analytic Philosophers. (On Closer Examination, However, I Found That Professor Katsura Met One Analytic Philosopher and One Non-Analytic Philosopher.)

先日、某古書市で次の本を見かけました。 桂寿一 『懐かしの哲学者』、東京大学出版会、1979年 桂先生の経験されたことを、いくつかつづった小品集です。桂先生と言えば Descartes や Spinoza あたりをされている先生だと記憶しておりました。しかし申し訳な…

洋書 William S. Hatcher The Logical Foundations of Mathematics, Pergamon Press, Foundations and Philosophy of Science and Technology Series, 1982 少し前までこの本は古書でしか手に入らなかったと思います。しかし先日改めて確認してみると、どう…

 2015年読書アンケート

(毎年年末か、新年の初め頃に、過去1年間に読んだ文献で、興味深く思われたものの名前を、「読者アンケート」と称してこの日記に毎年記してきました。しかし、昨年2015年中に読んだ文献で、興味深かったものの名前をまだ当日記に記していませんでした。今年…

洋書 Francine F. Abeles, Mark E. Fuller eds. Modern Logic 1850-1950, East and West, Birkhäuser/Springer, Studies in Universal Logic, 2016 和書 ケネス・キューネン 『キューネン数学基礎論講義』、藤田博司訳、日本評論社、2016年 中里成章 『パル…

 What Are Meaning Marks? What Are Meaning Quotes?

前回は Quine さんの quasi-quotation, Quine's corners を記しましたので、今回は、ついでに類似の device を記します。'meaning marks', 'meaning quotes' と呼ばれるものです。その説明を、次の文献該当個所から引用し、私訳/試訳を付します。 David Kapl…

英語論文等 Alonzo Church ''[Abstract of] A Formulation of the Logic of Sense and Denotation,'' in: The Journal of Symbolic Logic, vol. 11, no. 1, 1946 ''Errata [of the above abstract and other papers],'' in: The Journal of Symbolic Logic, …