Miscellanea
先日、 Maria Baghramian ed. Donald Davidson: Life and Words, Routledge, 2012 という本を購入しました。この本では、Davidson さんの知り合いによる思い出話と、Davidson さんの哲学を分析した諸論文、および Davidson さんの論文1本から成る編集本です…
さて、本日も、私がついこのあいだまで知らなかった HP をご紹介致します。これもやはり知らないのは私だけだったという可能性が大きい HP です。というのも随分前から存在していたであろう HP だからです。 先日たまたま次のような HP を見かけました。 Tur…
少し前に私が知った哲学研究の center をご紹介致します。既にご存知の方も多いかと思いますが、ドイツの Munich に比較的最近できた center で、Ludwig-Maximilians-Universität München にある、Munich Center for Mathematical Philosophy (「ミュンヘン…
今回も、私が最近まで知らなかった HP をご紹介致します。これも私だけが知らなくて、大抵の人は既にご存知の page かもしれませんが…。この間、たまたま次のような HP を見かけました。 Power Structuralism in Ancient Ontologies Project, http://www.pow…
今回は、私が最近まで知らなかった HP をご紹介致します。私だけが知らなくて、大抵の人は既にご存知の page かもしれませんが…。イギリスで哲学研究のセンターのようなものとしては、Arché がよく知られていると思います (細かく言うと Scotland ですが)。…
たまたま次のような論文が net で公開されているのを見つけた。 Paul Livingston ''Derrida and Formal Logic: Formalizing the Undecidable'' http://www.unm.edu/~pmliving/Derrida%20and%20Formal%20Logic.pdf Derrida さんと論理学? 不思議な組み合わせ…
ここでは全く個人的な memo を記します。 松坂和夫 『集合・位相入門』、岩波書店、1968年、94ページ において、松坂先生は、写像 f が順序単射であることは、f が順序写像でかつ単射であることとは必ずしも一致しないと述べておられます。このことに対し、…
今日は、ホームページを二つ、紹介します。1.京都大学研究資源アーカイブ 映像ステーション http://www.rra.museum.kyoto-u.ac.jp/avs/index.htmlここでは貴重な映像資料が誰でも無料で見ることができます。京都の川端通り沿い、今出川通りと丸太町通りの間…
ちょっとしたことを一つ。 昨日、古書店で次の本を何気なく手に取って中を見ていた。 藤代幸一 『記号を読む旅 ドイツ中世文化紀行』、法政大学出版局、1986年 この本は、買って帰っては来ませんでしたので、今手元にはないのですが、その本の第二章に、この…
つい先日まで私の知らなかったことを一つ。Panopticon というものがある。現代の哲学を勉強していると、時として出てくる。Michel Foucault の 『監獄の誕生 監視と処罰 (Naissance de la prison, Surveiller et punir)』を開くと載っていたと思う。そこには…
Leibniz は哲学者であることを、私たち哲学を学んでいる者は知っていますが、彼を食べることもできるということを、今日まで私は知りませんでした。 今日、かわいい輸入品小物などを売っている雑貨店で買い物をしていると、'Leibniz' と書かれた黄色い包装紙…
先日購入させていただいた次の本を読了した。 森田邦久 『量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性』、講談社現代新書 2122、講談社、2011年 以下で、この本を読んで個人的に気が付いた点を記したいと思います。下記の話は、恐らく量子力学の哲…
以下では、西洋の科学史を勉強している人なら皆知っているであろう基本事項を記します。それは、残念ながら、つい先日まで私が知らなかったこと、私に意外に思われたことです。 この間、調べ物をしていて初めて気が付いたことがあります。 分析哲学を学んで…
先日、以下の文献を拝読させていただいた。 一ノ瀬正樹 「グローバル化と日本の哲学」、『UP』、東京大学出版会、no. 464, 2011年6月号 この文献では、globalization が進展して行く中で、日本から日本人による独自で創造的な哲学を世界に向けて効果的に発信…
非常に些細なことを一つ、記しておきます。 Lesniewski について、ちょっとした小文を書き留めておこうと、調べ物をしていると、次のような HP を初めて見かけた。 Professor Jerzy Słupecki Home Page: http://www.math.uni.opole.pl/biogr/Slupecki/Slupec…
先日から以下の本を読んでいる。 三島憲一 『ニーチェ以後 思想史の呪縛を越えて』、岩波書店、2011年 すると、次のような文に出会った。 戦前に和辻哲郎のような人は、中国人を軽蔑しながら、中国の一番いいところは日本にもあるという未証明の前提に立って…
私は最近まで知らなかったのですが、次のような本が出ていたようです。 Emmanuel Faye Heidegger, l'introduction du nazisme dans la philosophie: autour des séminaires inédits de 1933-1935, Albin Michel, Bibliothèque Albin Michel des idées, 2005 …
治安維持法は、戦前の恐ろしい法律として知られていると思います。しかしこの法律が、短期間ながら、戦後になってもその効力を維持していたことは、多分ですが、あまり知られていないことだと思われます。しばらく前に、本を読んでいて、私自身そのことを教…
先日購入させていただいた次の本を読んでいると、「そうなんだ、それは知らなかった」という、ちょっとした話が記されていた。 石川文康 『カントはこう考えた 人はなぜ「なぜ」と問うのか』、ちくま学芸文庫、筑摩書房、2009年 18世紀のドイツの大学で、ア…
先日、大学学食で以下の文を読みながら昼食を取る。 加藤尚武 「アメリカに登場したヘーゲル主義」、『未来』、未來社、2010年5月号、no. 524 Hegel の直接知批判を sense data 批判として汲み取ることにより、共通の Kant-Hegel 的存在論の上に立って、Sell…
この間、Brill の catalogue を見ていると、次のような本の近刊情報が載っていた。 Khaled El-Rouayheb Relational Syllogisms and the History of Arabic Logic, 900-1900, Brill, Islamic Philosophy, Theology and Science. Texts and Studies, 80, Due i…
Sorites paradox について、今や完全な解決法が見つかったようなので以下に記してみよう*1。この解決法は、本日購入した次の書物の9-10ページにあるコラム「山と禿頭」に載っています。 細井勉 『はじめて学ぶイプシロン・デルタ 数学の論理と日本語』、日本…
最近、次のような HP があることを知りました。 The Princeton Mathematics Community in the 1930s: An Oral-History Project ここを見ると、当時 Princeton Univ. で過ごしたことのある logician が何人か interview を受けて当時を回想している記録が公表…
以下を読み返す。 岡本賢吾 「ラッセルのパラドクスと包括原理の問題」、『現代思想』、青土社、1997年8月号 同上 「「純正なパラドクス」は、なぜパラドクスか」、『春秋』、春秋社、410号、1999年 岡本先生がなされている包括原理の再考察は、どのような点…
今日、生協の学食でお昼ご飯を食べながら東京大学出版会のPR誌を読んでいると、長谷部先生がまた面白い話を記してくれている。そのまま引用させていただきます。 オックスフォードの日常言語学派の開祖として知られるJ. L. オースティンがアメリカで講演した…
Tropeという概念がある。私はその詳細についてはよく知らない。ここ二、三日でいくつかの論文や本を参照し、tropeとは何であるかを自分なりにまとめてみた。若干の文献を眺めてみてわかった限りでは、目の前にある本の赤さはtropeと呼んでよいようである。そ…
D. E. Over “Vague Objects and Identity,” in: Analysis, vol. 49, no. 2, 1984 Stig Alstrup Rasmussen “Vague Identity,” in: Analysis, vol. 95, New Series no. 377, 1986 Francis Jeffry Pelletier “The Not-So-Strange Modal Logic of Indeterminacy,…
キケロー 「運命について」、五之治昌比呂訳、『キケロー選集 11 哲学 IV』、岩波書店、2000年 昨日入手した以下の文献 Arthur N. Prior Formal Logic, 2nd ed, Reprinted with Corrections, Oxford Univesity Press, 1973 の参考文献解題に、Cicero の De F…
木橋で風に吹かれ、書店に寄ってから、Starbucksで上記の入手文献をのんびり読む。 以下に、この文献でのBenacerrafさんに対する質問をすべて順に掲げ、最初の質問の返答内容をかいつまんで紹介してみよう。 Benacerrafさんは、この最初の質問に対する返答に…
Michael Dummett The Seas of Language, Clarendon Press/Oxford University Press, 1993 Peter Hylton “‘On Denoting’ and the Idea of a Logically Perfect Language”, in M. Beaney ed., The Analytic Turn: Analysis in Early Analytic Philosophy and P…